前鬼と後鬼は夫婦の鬼で、元は人々に害を与える悪鬼でしたが、役小角の法力により改心し、彼に従うようになったと言われています。図像の右側が前鬼で、役小角の前を歩き、手にした斧で道を開くと言われています。また、左側が後鬼で、水瓶を持ち笈を背負っています。役小角の脇侍として祀られます。
【見出し部分】前童鬼・妙童鬼(ぜんどうき・めうどうき)【説明部分】「前童鬼また前鬼と云て男なり。妙童鬼は後鬼にて女なり。大和の国生駒嶽に住む所の鬼神なり。役行者これを捕らえて大峰に置きたまう。生駒に精舎を建て鬼取寺と号す。」
【仏像図彙所収箇所】巻4 14丁裏