七福神めぐり資料集

奇才河鍋暁斎の娘、河鍋暁翠が描いた『毘沙門天寅狩之図』を紹介します。

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毘沙門天と虎が大乱闘!『毘沙門天寅狩之図』(河鍋暁翠作)

河鍋暁翠(かわなべ きょうすい)は明治から昭和初期に活躍した日本画家、浮世絵師。奇才河鍋暁斎(かわなべ きょうさい)の3番目の妻ちかとの間に生まれた長女で、暁斎に入門し画家になりました。

河鍋暁翠,毘沙門天寅狩之図
寅歳の正月絵なので、毘沙門天が虎狩りをしている絵です。河鍋暁翠の作品で、明治22年(1889)武川卯之吉によって出版されました。
毘沙門天信仰の本山とされる信貴山朝護孫子寺の縁起に「毘沙門天が聖徳太子に、物部守屋討伐の秘法を授けたのが、寅年・寅日・寅の刻だった」とあるように、虎は毘沙門天のお使い(神使)だとされています。
これで毘沙門天と虎の取り合わせは説明できますが、自分の部下のような神使に鉾を向ける理由が分かりません。
一方、毘沙門天が鉾の剣先で子虎を狙っていて、親虎が体を張って阻止しようとしているようにも見えます。

河鍋暁翠,毘沙門天寅狩之図
画面中央で堂々と虎と立ち回る毘沙門天。画面から飛び出しそうな迫力です。

河鍋暁翠,毘沙門天寅狩之図
一方、画面の左隅ですっかり脇役な面々。右から、大黒天、布袋尊、恵比寿、寿老人、福禄寿。

河鍋暁翠,毘沙門天寅狩之図
画面左上には、楼閣の上に吉祥天(姿が弁才天よりは吉祥天らしい)。こちらはすっかり高みの見物です。

この作品の出典:国立国会図書館デジタルコレクション

情報更新

2017年11月16日



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