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弁財天と吉祥天の美人姉妹にうっとり『巳年の福神遊』(河鍋暁翠作)
巳歳の正月絵として描かれた浮世絵です。河鍋暁翠の作品で、明治25年(1892)、武川卯之吉によって出版されました。
干支に因んで、恵比寿がこより細工の蛇を持って踊っています。美人姉妹にも注目です。
この絵の主役、恵比寿が扇子と蛇の細工物を持って踊っています。
太鼓をたたいて音頭を取る大黒天。
実はこの絵の見所はここ。左は笛を吹く吉祥天、右は琵琶を弾く弁財天。とても美人に描かれており、年齢の差も表現されています。弁財天が姉で吉祥天が妹の美人姉妹として描いたのでしょうか。
残りの福神は左に追いやられているようです。左から、唐子を肩に担いだ布袋尊、眼鏡を掛けているのは寿老人、その後に福禄寿、右端の毘沙門天はまゆ玉飾りを手にしています。
この絵の中で一人だけ、つまらなそうにしているのがお多福です。美人姉妹の美しさに嫉妬しているのでしょうか。
この作品の出典:国立国会図書館デジタルコレクション
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2017年11月16日