出雲十大薬師霊場の御詠歌(巡礼歌)一覧
出雲十大薬師霊場の御詠歌です。下段は読み方です。
第1番 一畑薬師(いちばたやくし)一畑寺(いちばたじ)
眼のくもりやがて晴れゆく医王山 これぞ日本一畑の寺
めのくもり やがてはれゆく いおうざん これぞにっぽん いちばたのてら
第2番 平田薬師(ひらたやくし)瑞雲寺(ずいうんじ)
ありがたや瑠璃ひかりに照てらされて あたごの山に晴るる朝霧
ありがたや るりのひかりに てらされて あたごのやまに はるるあさぎり
第3番 荘原薬師(しょうばらやくし)荘厳寺(しょうごんじ)
薬師への道ありかたし湖のなみ 原のそよぎもみ名をたたへり
やくしへの みちありかたし うみのなみ はらのそよぎも みなをたたへり
第4番 岩野薬師(いわのやくし)大光寺(だいこうじ)
ゆかり濃き 斐川の里は弥栄ゆ 薬師日も夜も守り給へる
ゆかりこき ひかわのさとは いやさかゆ やくしひもよも まもりたまへる
第5番 川跡薬師(かわとやくし)薬師寺(やくしじ)
簸の川の清き川跡の御薬師 恒紗の衆生救ひ漏らさず
ひのかわの きよきかわとの おんやくし ごうしゃのしゅじょう すくひもらさず
第6番 出雲薬師(いずもやくし)薬師寺(やくしじ)
出雲路の光仰ぎて詣づれば 薬師の寺にわが命湧く
いずもじの ひかりあおぎて もうづれば やくしのてらに わがいのちわく
第7番 高松薬師(たかまつやくし)相円寺(そうえんじ)
月と陽の相円かなる幸せを 給う薬師の有難きかな
つきとひの あいまどかなる しあわせを たまうやくしの ありがたきかな
第8番 真幸薬師(まさきやくし)福知寺(ふくちじ)
病ひ皆癒て真幸の月仰ぐ 薬師如来の深き恵みに
やまひみな いえてまさきの つきあおぐ やくしにょらいの ふかきめぐみに
第9番 半分薬師(はんぶやくし)浄福寺(じょうふくじ)
奇しき名の半分薬師の霊験は 遠きに及ぶ今も昔も
くしきなの はんぶやくしの れいげんは とおきにおよぶ いまもむかしも
第10番 立久恵薬師(たちくえやくし)霊光寺(れいこうじ)
聳え立つ久の恵みのお薬師を 神亀の峡に仰ぐ尊さ
そびえたつ ひさのめぐみの おやくしを しんきのたにに あおぐとうとさ