御詠歌集(巡礼歌集)

十三仏の御詠歌一覧です。

御詠歌集(巡礼歌集)

表紙


十三仏の御詠歌一覧

『新四国八十八ケ所霊場御詠歌』(大正2年/森田繁男 著)に掲載されている十三仏各尊の御詠歌です。
原文では歴史的仮名遣いを用ている上、意味が分かりにくい箇所が多いので、現代文に訳してみました。

不動明王

原文:つみとがも 焼亡されし 誓にて 炎のなかに 立ませる身を
現代文:罪科も 焼き亡ぼされし 誓いにて 炎の中に 立ちませる身を
読み方:つみとがも やきほろぼされし ちかいにて ほのおのなかに たちませるみを
メモ

釈迦如来

原文:もゝちたび※ 生かわつて 罪ふかき 浮世の人を すくうたつとさ
現代文:百千度 生まれ変わって 罪深き 浮世の人を 救う貴とさ
読み方:ももちたび うまれかわって つみふかき うきよのひとを すくうたっとさ
メモ※百千度(ももちたび)回数が多いこと。

文殊菩薩

原文:あさしよの※ 人をば救ふ 恵にて 競あそさば ちかひたつとし
現代文:浅し世の 人をば救う 恵みにて 競べ遊さば 誓い貴とし
読み方:あさしよの ひとをばすくう めぐみにて くらべあそさば ちかいたっとし
メモ※あさしよ(浅し世)見苦しい世界、嘆かわしい世界という意味か。

普賢菩薩

原文:ふきしをる 風に匂の いやまして 実りの花ぞ 幾千世もさく
現代文:吹きしおる 風に匂いの いや増して 実りの花ぞ 幾千世も咲く
読み方:ふきしおる かぜににおいの いやまして みのりのはなぞ いくちよもさく
メモ

地蔵菩薩

原文:つみありて 六の街に さまよゑる 人にかわらん 誓たつとし
現代文:罪ありて 六つの街に 彷徨える 人に代わらん 誓い貴とし
読み方:つみありて むつのちまたに さまよえる ひとにかわらん ちかいたっとし
メモ

弥勒菩薩

原文:のちのよに 仏と成て おろかなる 人を導く たよりたつとし
現代文:後の世に 仏となりて 愚かなる 人を導く 頼り貴とし
読み方:のちのよに ほとけとなりて おろかなる ひとをみちびく たよりたっとし
メモ

薬師如来

原文:あなとうと るりの光りに 諸人の 罪も病も きへはつるとは
現代文:あなとうと 瑠璃の光に 諸人の 罪も病も 消え果つるとは
読み方:あなとうと るりのひかりに もとびとの つみもやまいも きえはつるとは
メモ

観世音菩薩

原文:ふだらくや 岸によせくる 白浪は 返す返すも ちかい頼まん
現代文:補陀落や 岸に寄せ来る 白浪は 返す返すも 誓い頼まん
読み方:ふだらくや きしによせくる しらなみは かえすがえすも ちかいたのまん
メモ

勢至菩薩

原文:のちの世を たのむ仏の その中に 迎へますてふ※ 誓たつとし
現代文:後の世に 頼む仏の その中に 迎えますちょう 誓い貴とし
読み方:のちのよを たのむほとけの そのなかに むかえますちょう ちかいたっとし
メモ※てう(ちょう)~と言う。

阿弥陀如来

原文:にしの方 とうき御国の 御仏を 恵はことに ありがたき哉
現代文:西の方 遠き御国の 御仏を 恵みはことに ありがたきかな
読み方:にしのかた とおきみくにの みほとけを めぐみはことに ありがたきかな
メモ

阿?如来

原文:そのみくに 東のかたに 在ときく 仏たのまば 守ますらん
現代文:その御国 東の方に 在りと聞く 仏頼まば 守りますらん
読み方:そのみくに ひがしのかたに ありときく ほとけたのまば まもりますらん
メモ

大日如来

原文:日のめぐみ 罪とがの雪 消はてゝ 普くてらす みとや成なん
現代文:日の恵み 罪科の雪 消え果てて 普く照らす 身とやなるらん
読み方:ひのめぐみ つみとがのゆき きえはてて あまねくてらす みとやなるらん
メモ

虚空蔵菩薩

原文:おほそらの 尽ぬみくらを みた成ば はがねぎごとの※ たまや給ん
現代文:大空の 尽きぬ御蔵を 見たなれば 我が祈事の 珠や給わん
読み方:おおぞらの つきぬみくらを みたなれば わがねぎごとの たまやたまわん
メモ※祈事(ねぎごと)神仏に願う事柄。祈願。

十三仏

原文:十あまり 三ツほとけを 拝けり このよ嬉しく あのよ楽く
現代文:十あまり 三つの仏を 拝みけり この世嬉しく あの世楽しく
読み方:とうあまり みつのほとけを おがみけり このようれしく あのよたのしく
メモ

出典



御詠歌一覧

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