御詠歌集(巡礼歌集)

七福神の御詠歌一覧です。

御詠歌集(巡礼歌集)

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七福神の御詠歌(巡礼歌)一覧

『諸国霊場 御詠歌千題』(昭和12年/永田文昌堂 編)に掲載されている七福神各尊の御詠歌です。原文は歴史的仮名遣いが交じっているので、読み方と文意が分かるように現代仮名遣いと漢字仮名交じり文に訳しました。

大黒天

原文:大黒天 とみさかへ あたへまします だいこくの かみのちかひの かぎりなければ
現代仮名遣い:とみさかえ あたえまします だいこくの かみのちかいの かぎりなければ
漢字仮名交じり:富栄え 与えまします 大黒の 神の誓いの 限りなければ

恵比寿

原文:蛭子尊 ゑびすさん きげんよきこそ ふくのかみ おのがかしよくの たひをはなさず
現代仮名遣い:えびすさん きげんよきこそ ふくのかみ おのがかしょくの たいをはなさず
漢字仮名交じり:恵比寿さん 機嫌よきこそ 福の神 己が家職の 鯛を離さず

毘沙門天

原文:毘沙門天 みのなかの あしきひぼうを うちすてゝ みなきちしやうを のぞみいのれよ
現代仮名遣い:みのなかの あしきひぼうを うちすてて みなきちしょうを のぞみいのれよ
漢字仮名交じり:身の中の 悪しき非法を 打ち捨てて 皆吉祥を 望み祈れよ

福禄寿

原文:げほうさん(福禄寿)つやつやと あたまのながい げはうさん はしごのうへで けするおかしさ
現代仮名遣い:つやつやと あたまのながい げはうさん はしごのうえで けするおかしさ
漢字仮名交じり:艶々と 頭の長い 外法さん 梯子の上で 毛剃るおかしさ
メモ:※大津絵の画題「外法と大黒の梯子剃」による御詠歌。
色紙(無地) 『外法と大黒の梯子剃 (寿老人)』 - 大津絵の店 Online Shop

弁財天

原文:弁財天女 むりをせず りひめいはくに わきまへよ ひとはたからを めぐみあたへん
現代仮名遣い:むりをせず りひめいはくに わきまへよ ひとはたからを めぐみあたへん
漢字仮名交じり:無理をせず 理非明白に 弁えよ 人は宝を 恵み与えん

寿老人

原文:涛老人 じひふかく いんとくをなす おのおのと しそんへながく じゆふくあたへん
現代仮名遣い:じひふかく いんとくをなす おのおのと しそんへながく じゅふくあたえん
漢字仮名交じり:慈悲深く 陰徳をなす 各々と 子孫へ長く 寿福与えん

布袋尊

原文:布袋さん にこにこと わらうてくらす ほていがほ はらがふくれて おかしかりけり
現代仮名遣い:にこにこと わらうてくらす ほていがお はらがふくれて おかしかりけり
漢字仮名交じり:にこにこと 笑うて暮らす 布袋顔 腹が膨れて おかしかりけり



御詠歌一覧

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