四国別格二十霊場の御詠歌（巡礼歌）一覧
第１番 大山寺
さしもぐさ たのむちかひは 大山の 松にも法の 花やさくらむ
第２番 童学寺
まいるなら 三世の悪行 消へはてる 南無や薬師の 瑠璃の光に
第３番 慈眼寺
天とふや 鶴の奥山 おくたえて 願ふ功力に 法ぞ通わん
第４番 八坂寺（鯖大師本坊）
かげだにも 我名を知れよ 一つ松 古今来世を すくひ導く
第５番 大善寺
みな人の 善を須崎の高野寺 波の音さえ 法の声かな
第６番 龍光院
みめぐみの 杖をたよりに 有為の山 越えてくもらぬ 月を見るかな
第７番 出石寺
くもりなき 二名の島の 金山に みのりの光 かがやくを見よ
第８番 永徳寺（十夜ヶ橋）
ゆきなやむ 浮き世の人を 渡さずば 一夜も十夜の 橋と思ほゆ
第９番 文珠院
われ人を すくわんための 先だつに みちびきたまう 衛門三郎
第１０番 西山興隆寺
みほとけの のりのみやまの のりのみず ながれもきよく みゆるぎのはし
第１１番 生木地蔵（正善寺）
一夜にて 願いを立つる みこころは 幾代かはらぬ 楠のみどりば
第１２番 延命寺
千代かけて 誓いの松の ほとりこそ なほありがたき 法の道かな
第１３番 仙龍寺
極楽は 他にはあらぬ この寺に 御法の声を きくぞうれしき
第１４番 常福寺（椿堂）
立ち寄りて 椿の寺に やすみつつ 祈りをかけて 弥陀をたのめよ
第１５番 箸蔵寺
いその神 ふりにし世より 今もなほ 箸運ぶてふ ことの尊き
第１６番 萩原寺
尊くも 火伏をちかふ 地蔵尊 はぎの御山に 世を救ふらむ
第１７番 神野寺
ちまちだに いまもそそぎて のりのしの 恵みあふるる 満濃の大池
第１８番 海岸寺
せとのきし まなこやひらく かいがんじ よろこびみちぬ 身も心にも
第１９番 香西寺
南無大悲 延命地蔵 大菩薩 みちびきたまへ この世のちの世
第２０番 大瀧寺
霊峰の 岩間にひらく 法の道 厄をながして 衆生ぞすくわる
