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江戸六地蔵
目次
出典
- 享保20年(1735)刊『続江戸砂子』巻4
- 天保9年(1838)刊『東都歳事記』4巻付録
概要
江戸六地蔵は『東都歳事記』で「江戸六地蔵参」と紹介されている霊場で、地蔵坊正元が宝永3年(1706)に発願し、享保5年(1720)に造立し終えました。全て銅製の坐像です。元禄3年(1690)に開眼供養された本誉空無による江戸六地蔵と区別するために『続江戸砂子』では「後の六地蔵」とも呼ばれています。
札所一覧
江戸六地蔵の一覧です。前述の両書を基にまとめています。
1番 品川 品川寺
造立年:宝永5年(1708)
現在の所在地:東京都品川区南品川三丁目5-17
2番 四谷 東禅寺
造立年:宝永7年(1710)
現在の所在地:東京都台東区東浅草二丁目12-13
3番 巣鴨 太宗寺
造立年:正徳2年(1712)
現在の所在地:東京都新宿区新宿二丁目9-2
4番 山谷 真性寺
造立年:正徳4年(1714)
現在の所在地:東京都豊島区巣鴨三丁目21-21
5番 深川 霊巌寺
造立年:享保2年(1717)
現在の所在地:東京都江東区白河一丁目3-32
6番 深川 永代寺
造立年:享保5年(1720)
明治初年の神仏分離により廃寺となり、地蔵菩薩も破壊された。
上野浄名院(台東区上野桜木2丁目)にある、日露戦争の戦没者追悼のため明治39年に造立された銅製地蔵菩薩坐像が代仏とされている。
現在の所在地:廃寺。現:東京都江東区富岡一丁目15-1